音楽愛聴記

クラシック音楽に囲まれた日々の感想を綴ります

CPOレーベルをとにかく聴きまくる2日間

ホームステイ(ステイホーム?)週間音楽祭の一貫で、2日間にわたりCPOレーベルを聴くという時間を過ごしました。(ながら聴きが多かったですが)

ルールとしては、お気に入りのゲオルク・シューマンから始まり、ゲオルク・シューマンに終わる。それだけ。 その間は、思い付きやら詳細検索やらで範囲を絞って聴くなどしてみました。

聴いたのは以下の曲(順)〇印は特に聴いて良かったなと思った作品。

 ゲオルク・シューマン:レーベンスフロイデ
 アッテルベリ:狂詩曲
 ペッテション:交響曲第4番
 エルトマン:セレナード
 シャーウッド:シンフォニエッタ
 ヴィレーン:バレエ組曲
〇ベリ:交響曲第3番
 ホルブルック:交響詩「大鴉 」
 マクファーレン:交響曲第7番
〇ヨーゼフ・マルクス:秋の交響曲
 レオポルド・ヴァン・デア・パルス:交響曲第1番
 イベール:協奏交響曲
 カバレフスキー交響曲第1番
〇ジョンゲン:協奏交響曲
 ヴィラ=ロボス:交響曲第3番
〇ライゼンシュタイン:ピアノ協奏曲
 フランケル交響曲第3番
 ゴルトシュミット;チェロ協奏曲
 バビン:2台のピアノのための協奏曲第2番
 サッリネン:ヴァイオリン協奏曲
 クルークハルト:交響曲第4番
 グヴィ:交響曲第4番
 ファランク:交響曲第1番
〇アンタイル:交響曲第1番
 ゴダール交響曲第2番
 ゲオルク・シューマン交響曲第2番(大トリ)

 

どうでしょう。2日間というわりにはちょっと少ないかなという気もします。

ゲオルク・シューマン交響曲第2番より再生回数が多い交響曲ってなんだろう?と思い詳細検索で聴いたのがヨーゼフ・マルクスからヴィラ=ロボスあたり。

マルクスの「秋の交響曲」はひたすら、穏やかでなだらかな旋律が流れるのですが、その時間が非常にうっとりとさせられるんです。管弦楽の技法も細かい動きが聴こえますし、埋もれてるのはもったいないかなぁと感じます。

他に〇印をつけた、北欧のナタナエル・ベリの交響曲第3番。

こちらは2楽章制で比較的短いながらも副題の「力」とあるように逞しさや響きの色どりを感じました。

ジョンゲンの協奏交響曲は独奏者が、前回のサントリー作曲家の個展Ⅱでソリストとしても登場したオルガニスト。オルガンとオケが対峙して進むのではなく、一体となった交響曲って感じですね。聴きこんだら面白いだろうと思い〇をつけました。

ライゼンシュタインのピアノ協奏曲。ライゼンシュタインという作曲家自体、この企画を自分に課せなければ出逢わなかったであろう作曲家。聴いて正解。ヒンデミットの弟子ということで、その影響が強いのだと解説文には書いてますがヒンデミットのことが知らない小生は先入観なくライゼンシュタインの音楽に耳を傾けることができました。

作品はロマン派と12音に向かっていくモダニズムの中間、本当に微妙なところ攻めてくるな、って思わせるような音楽。それがいいと思いました。ピアノのパートは、当たり前かもですがしっかりしてないと弾きこなせない意外と難曲なのかな?とも思いました。もっと知られるべきですねこれは。。。

そして音楽の悪童アンタイルの交響曲第1番(1923年版)、副題が「ジプシーの音楽」などとなっています。1923年の音楽ということを踏まえて聴くとなかなかモダンなんじゃないかなと思いました。でもこれって12音とか使っていないのではないかな。。。

ラストの終わり方がクソカッコよかったです。たぶんしばらく経ったらまた聴きます。

 

CPOレーベルさんは、本当にいつもNAXOSですら出さないようなドちゃクソマイナー作曲家まで出して、しかもその作曲家の交響曲全集まで作ろうとすることもあって本当に本当に耳がお世話になっております。たぶんCPOの関係者には伝わらないけど、ここに感謝申し上げます。

ということでこれからもCPOを通してマイナー作曲家の探検を続けていきたいと思います。

ホームステイ週間音楽祭 第1日、第2日感想

 
勝手に、「ホームステイ週間音楽祭」と題してGWを過ごしています。
こうやって、家に閉じこもって音楽に耳を傾けまくるのも悪くないですよね。
(というか音楽愛好家の方々も同じようなことをなさっているのかな)
 
日毎にテーマを決めて、それに沿った鑑賞をするということにしました。
もう終わったものですが、第1日と第2日が以下
4/28 ジュリアス・カッチェンのコンチェルト
4/29 ゲオルク・ショルティ
 
4/28 ジュリアス・カッチェンのコンチェルト
では、カッチェンが遺してくれた数々の協奏曲を堪能しました。
特に、ブラームスの2番やプロコフィエフの3番、バルトークの3番などには
彼のピアノが放つ音の粒ひとつひとつがとても興味深く耳に届いてきました。
 
カッチェンとの出会いは、私が中学生のころに遡ります。当時、まだお小遣いをふりしぼって安いCDを買いながら色んな曲に接していた私はラヴェルの両手コンチェルトが聴きたくて、
Deccaから出ているカッチェンとケルテスのコンビによるCDを1,000円ほどでネット購入しました。それ以降、ジュリアス・カッチェンというプレイヤーは私の頭のなかに強く印象として残るピアニストで現在に至ります。今回、カッチェンをまとめて聴こうと思ったのは、ブラームスのコンチェルト2番があまりにも素晴らしい曲で、これをカッチェンで聴けたらなぁとふと思ったことがきっかけです。きちんとNMLに録音が登録されており、鑑賞できました。
 
2日目の ゲオルク・ショルティ
では、ショルティが遺したシカゴ響との録音を中心に鑑賞しました。
ショルティで印象に残っているのは「新世界」です。他の演奏とは明らかに違う
カミソリを当てたときのような剃られている感じ、音のキレというのか(?)を感じるのです。それに、彼はブルックナーの録音もたくさん残しています。なので、お気に入りのブル1も聴きました。
そして、カッチェンとラフマニノフPC2があり、うれしい限り。
〆にはバルトークのオケコン、ストラヴィンスキーのハルサイ、チャイコの交響曲第4番というちょっと長めのプログラムを楽しみました。
 
そして、並行して進めている「マーラーチクルス」は第4回と第5回。交響曲第4、第5番を聴きました。どちらもなかなか、聴きこめば楽しめるんじゃないかなと思いました。
 
 
このあとの予定は以下のとおり
4/30 脳内正指揮者たちの饗宴1(エルダー、ノセダ、フランシス、クリヴィヌ)
5/1  色々聴きましょう音楽会
5/2  脳内正指揮者たちの饗宴2
5/3 探検・近代イギリス音楽
5/4 今日は一日「CPO」レーベル三昧
5/5 今日も一日「CPO」レーベル三昧
5/6 大澤壽人先生大讃美地球平癒祈願愛国交響音楽鑑賞会
 
 
 

4/20~4/26振り返り

この期間ナクソスミュージックライブリーで聴いたアルバムの中で印象的だったのが数点(以下に列挙)

シャグラン:交響曲第1番、第2番(BBC響/ブラビンズ)

→なかなかにマイナー?な作曲家だろうか。本国イギリスではそんなことないだろうけど日本ではどうかなぁという具合。交響曲は2作ともに真摯な姿勢を感じさせるものの決して聴きやすいとか安易な気持ちで耳を傾けることは到底できない代物だと思った。

 

カバレフスキー:ピアノ協奏曲全集(コルスティック/北ドイツ放送響/フランシス)

→ピアノ協奏曲第1番を聴いた。とてもピアニスティックかつオケもよく聴かせる大変な佳曲だと思った。ピアニストが上手いというのも手伝ってるだろう。

 

チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」(新日本フィル朝比奈隆)(1994)

→いわずと知れた御大指揮者。その棒さばきには頭を垂れるほかない。名演。

 

ブラームス交響曲第1番 - 第4番(新日本フィル朝比奈隆)(2000-2001)

→こちらも御大。第1番と第4番を聴いた。ブラームス、小生は正直なじみのない作曲家なんだけれども、この演奏にはグイグイと引き込まれる強大なエネルギーを感じた。それを振っているのが90代の老巨匠という事実。頭を垂れるほかない。名演。

 

ゴーベール:管弦楽作品集 1 - 交響曲 ヘ長調/海の歌/協奏曲 ヘ長調ルクセンブルク・フィル/スーストロ)

→ゴーベールはフルート界隈では有名らしい。のだけど、『音楽世界』だったかで平尾貴四男が、ゴーベールは作曲家としてはイマイチだけどフルート関係の人としては素晴らしいんだ 的な(あくまで 的な)ことを書いていたのを思い出す。

曲は主題も分かりやすいし、展開も読みやすく壮大な管弦楽の響きを楽しむことができる逸品。隠れ近代フランス交響曲として推薦できるレベル。

 

他にもいろいろ聴いた(現代作品とか行き当たりばったりで)のだけど、印象深いというか感想をちょろっとでも書けるのはこれくらい。なんとも文章力の無い、感想文未満の感想もどき。これからもひたすら音楽を聴いて、時々書いて、もう少し時間が経ったら演奏にも戻りたい。とにかく音楽の無い人生は無いですね。

 

 

4/12~4/19 視聴振り返り

この1週間にNMLで聴いたアルバムが以下。今週やったのは「日本作曲家選輯」でまともかなと思った演奏を聴くという振り返りを、生意気にもやったりロルティ様のフォーレリサイタルを聴いたりした。クエルティのシューマンPC、久々に聴いたけどやっぱり自分の好みだなと思いました。
 
2020/04/19 13:54:00
OVCL-00511
マーラー交響曲第1番「巨人」(東京都交響楽団/インバル)
2020/04/19 13:15:50
SMCD5218
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調(クエルティ/CBC放送/ベルナルディ
2020/04/19 11:45:45
TROY502
ジーグマイスター/トゥーシル/デル・ジョイオ/コンヴァース/アフシャロモフ:クラリネット作品集(アルマニー
2020/04/18 16:31:32
CHAN20149
フォーレ:ピアノ作品集 2 (フォーレ・リサイタル 2 - 楽園にて)(ロルティ)
2020/04/18 12:54:26
8.570261
武満徹:ピアノ作品集(福間洸太朗)
2020/04/18 12:28:50
NYCC-27312
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番、第24番、第32番(福間洸太朗)
2020/04/18 11:51:48
CHAN10122-26
バックス:交響曲全集/「ローグの喜劇」序曲/交響詩「ティンタジェル」(BBCフィル/ハンドリー)
2020/04/18 11:39:22
PC10290
ヴィドマン/カーゲル/フラー/ルジツカ:管弦楽作品集(アルモニカ)(フランクフルト放送響/P. ヤルヴィ)
2020/04/18 11:09:08
00028947094623
メンデルスゾーン交響曲第1番 - 第5番(ベルリン・ドイツ響/アシュケナージ
2020/04/17 23:03:29
LSO0802D
ショスタコーヴィチ交響曲第1番、第15番(ロンドン響/ノセダ)
2020/04/17 12:21:58
8.557688
深井史郎:パロディ的な四楽章/バレエ音楽「創造」/交響的映像「ジャワの唄声」(ロシア・フィル/ヤブロンスキー)
2020/04/16 22:58:27
ENY-CD-9716
モンポウ・プレイズ・モンポウ 1 - ひそかな音楽第1集 - 第4集
2020/04/16 12:41:10
GEN20694
サン=サーンス/ヘンツェ/ミヘーエフ/ヒナステラドビュッシーロドリーゴ:器楽アンサンブル作品集(シクスティ1ストリングズ)
2020/04/16 11:50:00
555110-2
G. シューマン交響曲 ヘ短調/あるドラマへの序曲/レーベンスフロイデ(ベルリン・ドイツ響/フェデック)
2020/04/15 23:57:38
PHR0111
シューベルト交響曲第9番「ザ・グレート」(フィルハーモニア・チューリッヒルイージ
2020/04/15 23:40:46
8.557839
大木正夫:交響曲第5番ヒロシマ」/日本狂詩曲(新日本フィル湯浅卓雄
2020/04/15 23:02:04
8.557416
大澤壽人:ピアノ協奏曲第3番 変イ長調「神風協奏曲」/交響曲 第3番(サランツェヴァ/ロシア・フィル/ヤブロンスキー)
2020/04/15 22:20:41
8.572303
ドホナーニ:童謡の主題による変奏曲/交響的小品/組曲(ネボルシン/バッファーロー・フィル/ファレッタ)
2020/04/15 20:40:13
900187
ブルックナー: 交響曲第4番「ロマンティック」(1886年稿・ノヴァーク版)(バイエルン放送響/ヤンソンス
 
2020/04/15 08:05:08
8.557279
グリーグ:ピアノ協奏曲/交響的舞曲/秋に(ギムセ/エンゲセト)
2020/04/14 23:30:55
8.570319
須賀田礒太郎:交響的序曲/双龍交遊之舞/バレエ音楽「生命の律動」(神奈川フィル/小松一彦)
2020/04/14 22:47:55
CHAN9166
R. シュトラウス交響曲第2番/6つの歌曲(ハルス/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/N. ヤルヴィ)
2020/04/14 21:19:33
555237-2
アルヴェーン:交響曲第3番/ウプサラ狂詩曲/組曲「山の王」(ベルリン・ドイツ響/ボロヴィチ)
2020/04/14 20:23:38
8.559024
バーバー:交響曲第1番、第2番/管弦楽のためのエッセー第1番(ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/オルソップ)
2020/04/14 19:52:41
00028947881902
ブリテン:ピアノ協奏曲 Op. 13/夜の小品/バーバー:ピアノ協奏曲 Op. 38 (ロエ/ロンドン響/タバコフ)
2020/04/14 18:13:09
SIGCD238
ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲/弦楽のための2つの小品/バーバー:ヴァイオリン協奏曲/弦楽のためのアダージョ(ボーズ/マルメ歌劇場管/スウェンセン)
2020/04/14 17:18:13
SIGCD135
ショスタコーヴィチ:祝典序曲/交響曲第5番(フィルハーモニア管/アシュケナージ
2020/04/14 11:17:14
EXCL-00080
2020/04/14 09:50:26
Audite20.044
モンポウ/バクリ/エッゲルト/フィブス/グルズィ:ピアノ作品集(カニグエラル)
2020/04/13 23:46:02
OVCL-00129
カリンニコフ:交響曲第1番、第2番(アイスランド響/アシュケナージ
2020/04/13 23:43:44
CD-3
シベリウス交響曲第2番(ロイヤル・フィル/バルビローリ)
2020/04/13 20:54:24
CHAN10915
フォーレ:ピアノ作品集 1 (ロルティ)
2020/04/13 19:38:42
CD-3
シベリウス交響曲第2番(ロイヤル・フィル/バルビローリ)
2020/04/13 19:22:21
MIN102
藤倉大 - ミラーズ~作曲家の個展(ガロワ/東京都交響楽団下野竜也
2020/04/13 19:03:49
EXCL-00080
2020/04/13 18:24:21
CHAN8773
ラヴェル:ピアノ協奏曲集/フォーレ:バラード(ロルティ/ロンドン響/デ・ブルゴス)
2020/04/13 17:22:29
CHAN10915
フォーレ:ピアノ作品集 1 (ロルティ)
2020/04/13 14:50:53
CDHLL7500
エルガー交響曲第1番/序曲「南国にて」/月光の下で(ハレ管/エルダー)
2020/04/13 14:23:35
CDHLL7505
エルガーファルスタッフ/チェロ協奏曲/ロマンス/モーキング・カンタータ(シフ/ハレ管/エルダー)
 
2020/04/12 23:43:38
00028948123001
グラズノフシベリウス:ヴァイオリン協奏曲(エスター・ユー/フィルハーモニア管/アシュケナージ
2020/04/12 23:11:58
8.570462
リャプノフ:ヴァイオリン協奏曲/交響曲第1番(フェドトフ/ロシア・フィル/ヤブロンスキー)
2020/04/12 22:20:37
Jube-NML1441
スメタナドビュッシー/デュカス:管弦楽作品集(ウィーン・フィル/コンセルトヘボウ管/クーベリック/フルネ)
2020/04/12 19:38:14
8.557839
大木正夫:交響曲第5番ヒロシマ」/日本狂詩曲(新日本フィル湯浅卓雄
2020/04/12 13:55:11
8.557162
諸井三郎:こどものための小交響曲 変ロ調 Op. 24/交響的二楽章 Op. 22/交響曲第3番 Op. 25 (アイルランド国立響/湯浅卓雄
2020/04/12 12:43:14
8.555881
橋本國彦:交響曲第1番/交響組曲「天女と漁夫」(東京都交響楽団沼尻竜典
2020/04/12 11:51:45
00028944032321
ザ・ワールド・オブ・ディーリアス(シャーリー=クァーク/ハイコック/マリナー)
2020/04/12 00:00:24
8.557987
安部幸明:交響曲第1番/アルトサクソフォン管弦楽のためのディヴェルティメント/シンフォニエッタ(ロシア・フィル/ヤブロンスキー)

アホの交響曲阿呆みたいに聴く

この3連休は、カレヴィ・アホの交響曲チクルスをおこなっていた。

ナクソス・ミュージックライブラリーに登録されている分までの15曲(実のところアホの交響曲は16番まで出ている)をすべて聴くという挑戦だ。
単純計算で1日当たり5作品ずつ、なのだがいかんせん他のことにも時間を割かねばならずこの連休は12番でストップとした。残りは平日に持ち越しである。ちなみに最後の15番を聴くときは以下のプログラムにすると決めている。
シベリウス交響詩「タピオラ」
ラウタヴァーラ:カントゥス・アルクティクス(鳥の協奏曲)
アホ:交響曲第15番
各時代のフィンランドを代表する作曲家の、特筆すべき作品を聴くという狙いである。
それにしても12番まで聴いてくると、アホの傾向が分かってきた気がする。この人は基本的にショスタコーヴィチの影響から始まって、鋭い響きを好むようだ。だから、ものすごく微小であったり繊細な響きを持続させるということはあまりない。(つまり、繊細なときもある)そういう力強い音響を押し出す姿勢にはとても共感できる。
しかし、その力強さと繊細さ両方を見せたのが交響曲第4番であった気がする。これはチクルスが終わったら再度聴きなおしたいと思う。

 

※この文章はnoteにも掲載しました。

1/18 東京シティ・フィル 第330回定期演奏会感想

 

東京シティフィルの第330回定期演奏会へ行ってきました。(会場は東京オペラシティ
【曲目】
柴田南雄シンフォニア(日フィルシリーズ第5作)
矢代秋雄交響曲(日フィルシリーズ第1作)
指揮:高関健さん
 
名指揮者の故・渡邉曉雄さんを追善するという意図で組まれたプログラム。
氏の功績を称えるにふさわしい充実した演奏会でした。
 
【以下感想】
柴田南雄シンフォニア 十二音技法で書かれたというだけあって、耳に残るようなメロディは全くない。
といってもそれが悪いことではなく、演奏時間10分台というのにその短さを感じさせない力作だと感じました。
その理由は、楽器の使い方なのかなと思います。打楽器がなかなか豊富であるうえに、弦楽や管楽が独立して鳴る場面もあるなど
オーケストラ曲なんだけど少し室内楽っぽさも感じさせる色んな魅力を感じました。
 
矢代秋雄交響曲 第1楽章の冷気を感じさせるようなVn高音部の音型、シティフィルさんは見事に表現されていました。
この作品が持つ殺気さえ感じるような冷たいオスティナート(伊福部のそれとは正反対)がピリピリと伝わりました。
第2楽章の「テンヤテンヤテンテンヤテンヤ」はNAXOSの湯浅/アルスター管盤よりは遅いものの、小生がここ数年に聴いた演奏の中では速いテンポだったかなと思いました。
第3楽章は変奏曲、コールアングレの美音が光っていました。そして不気味さが際立つ弦楽器と打楽器の掛け合いはゾクゾクしました。
第4楽章はついに影を潜めていた魔物が姿を現した みたいなイメージを持っているのですが、それを確信させる迫真の演奏でした。
本当にラストの一撃までの瞬間、グロッケンが駆けあがっていく様子もハッキリと聴こえて、大満足でした。
ちなみにイメージの「魔物」は諸星大二郎さんの漫画に出てくるバケモノのイメージです。
本当にあっぱれでした。演奏終了後、もう前半プロでおなか一杯になっている自分がいました。
 
シベリウス交響曲第2番 休憩後のメイン。プロの生演奏は初めてでした。中学時代からのアイドルがシベリウスで、初めて買ったシベリウスCDもメインがシベ2でした。なので、個人的に思い出の作品です。
穏やかで金管が鳴ると燦然としたきらめきや温かさを感じるこの作品ですが、やっぱりシベリウスは北の国の人なんだねと思わせてくれるいい演奏でした。
 
東京シティフィルさんの演奏会は初めてで、想像以上に良かったです。また聴きたいオケだなと思いました。
(当日は客席がかわいそうなくらい空いていました。同日に在京オケの演奏会が複数重なったとはいえ、貴重な作品演奏会に足を運ぶ人が少ないのは残念なことです。まあ、どの演奏会にいくなんて人の勝手なんですけども。)
 
※追記:トンキンオペラシティに到着後、お昼ご飯をと思い、思い付きで中華料理屋に入りました。サービスも味も値段も色んな意味でとても良く、また行きたいなと思いました。

 

G. シューマン:交響曲 ヘ短調/あるドラマへの序曲/レーベンスフロイデ(ベルリン・ドイツ響/フェデック)

G. シューマン交響曲 ヘ短調/あるドラマへの序曲/レーベンスフロイデ(ベルリン・ドイツ響/フェデック)

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(CPOレーベル)
 
交響曲短調(1905)を聴きました。
 
CPOが室内楽、歌曲含め紹介してくれているドイツのゲオルク・シューマン
なんといっても日本人作曲家ファンとしては信時潔の師匠、ということが忘れられないのですが、
忘れるどころか日本での知名度はどうなのか?と言うと、低いとしかいいようがない気がします。。
 
 
ゲオルク・シューマン交響曲は、小生が確認した限りでは2つあり、
交響曲短調は39歳ころに書かれた2番目の作品のようです。
(ちなみに第1番ロ短調は作曲者20歳のころに書かれたらしく若書きのもの。しかもCD帯によると最初の管弦楽作品とのことです)
 
(特に印象に残った点のみ)
第1楽章は低音とティンパニトレモロの上で金管がヘ音を繰り返すことで開始されます。
そこから金管が第1主題を提示する。第2主題は一転して変イ長調となり優しく語りかけてくるような旋律が心地よかったです。
しかしながら穏やかな様子は長続きせず、音楽は厳しい様子を増していきます。
後半で、なんかどっかで聴いた響きだなぁと思ったら諸井三郎でした。
 
諸井は日本人作曲家の中でも信時のようにドイツ系の流れを汲み、そこらへんが関係してそう思ってしまったのだろうと自分で納得しました。
 
この第1楽章で出る主題、第4楽章で晴れやかな長調に転じて登場します。
 
まるで第1楽章は「月曜日の朝、偽物のうつ病の仮面を被る東京の人々の顔」って感じなのですが、
第4楽章は「金曜日の夜、今まで全部嘘ついてました~、みたいなナメ腐った東京の人々の晴れやかな笑顔」
って感じで素晴らしく対照的なのです。
 
忙しい人のためのゲオシュー交響曲第2番、って動画を作るとしたら、
間違いなく第1楽章と第4楽章冒頭だけ切り貼りしますね。
そのくらい、この両端楽章はこの作品のキモだと思います。
小生が指揮者だったら、絶対にレパートリーとして振ります。本当に、心に響きます。
 
評価★5/5